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歌う思い出

おはようございます

日曜日の朝、爽やかな陽の光を浴びながら、このブログを書き始めました。

少しだけ朝露が残る芝生の上を裸足で歩きながら、少しずつ、心に浮かぶことをメモしています。

昨夜は、器楽曲と異なり言葉=詩と共にある「という音楽について、友人と語り合いました。

例えば武満徹さんが作詩・作曲した《》という声楽現代的な器楽作品と比べても、メロディラインはとてもわかりやすく、すぐに覚えてしまうほどシンプルなものです。

その、シンプルでありながら、限りなく美しい旋律に詩を乗せて風よ、雲よ……と歌い出だした瞬間から、ホール全体に風が吹き渡り、光が差し込み、音楽に乗せて、勇気や希望、夢がパワフルに広がっていくのを感じます。そして、それらが、私の歌声を通して、お客さまの心に届いていることを実感できるのです。言葉と音楽に秘められた力がひとつになる瞬間、私たちは心に固有の風景を描きます。

《翼》を歌うとき、わたしはいつも、ボルドー近郊に住んでいた友人ネリ庭園を思い出します。

静かな庭の中、微風に乗って、ひっそりと聴こえてくる虫の声

給仕をしてくれたネリのお母さんの赤いスカートが風になびく音。

(ネリ元気かな、あのとき庭のテーブルで食べたうさぎの肉は衝撃的でした)

《翼》という曲、6/3.10の徳永真一郎さんとのデュオリサイタルではきっとアンコールで歌います。

デュオリサイタルはこちらです。

 

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