2024年11月11日
こんにちは
声楽家福田美樹子です。
声楽家は毎日自分の楽器としての
身体と心に向き合う仕事です。
わたしは毎朝2キロくらい走ることから
1日を始めていますが、
昨日の身体の動きと今日の身体の動きが全然違うことに気がつきます。
コンサートの準備では
詩を読んでいく作業や
セリフを覚えていく作業の中で
この主人公のバックボーン
家族構成、
仕事、
着ている服、
どんな食べ物を食べているか、
昨日何してたかなど
どんな悩みがあったか
具体的に
集中して想いを馳せる作業をします。
そうしていると、
自分の心と身体でいままで経験してきたことの
どこかに入り込む瞬間があって
そこから
主人公が生き生きと語りかけてくるようになります。
そして
自分の中で
あの時の寂しい思いや、
手の温もり、
慈愛の眼差し、
痛みまでも
内側から湧き上がってくるのを感じます。
身体中で感じます。
感じつくしながら演じ、歌う
全部感じる
その曲を歌う時間
その主人公を本当に生きる
その日々を重ねています。
そしてその主人公も昨日と今日では少し違ったりします。
意地悪だったのが、少し慈愛がでてくるとか、、、
表現の世界は
わたしそのもの
身体のひだの中に積み重なっているものが
時空を越える
だから昨日の私と今日のわたしの身体は
少しずつ違う
師匠がわたしに伝えてくれた
「舞台人は舞台の上で全裸になる覚悟がなくてはいけない」
という教えを思い
今日の全ての瞬間を愛でながら
今日を生きます
秋晴れの快晴ですね。
大切なあなたの何か参考になったら嬉しいです。
素晴らしい1日を❣️